先日、第一回目のdit³のワークショップが行われました。
今回の会場は築45年のお家を、少しずつ手直ししながら暮らしているお宅。
手つかずで物置になっていた8畳和室の漆喰塗りでした。
Before
柱や天井の状態は問題ありませんでしたが、砂壁が次から次へ落ちてくる状態。
確かにこのままではあまり気持ちよく使えそうにありません。
今回は砂壁を落とす作業から仕上げ塗りまで一日にみっちり詰め込んだスケジュール。
自己紹介とラジオ体操からスタートです。
①養生張り
まずは畳を上げる作業から。
こうやって畳は簡単に取り外せるのなのですね。
何事も経験です。
作業がしやすいように中央にまとめます。
また、どこに置かれていた畳なのかが分かるように、
床と畳にそれぞれ番号を振り、配置図も記しました。
これで畳を元に戻す時も安心です。
砂壁を落とす前に、窓やふすまが粉だらけにならないように養生を張ります。
床に今回は段ボールを敷きました。(本来は養生シートがベスト)
②砂壁を落とす
元々の壁に塗られている状態によって工程は異なるようですが、
今回はのりの入っていないない砂壁のため、霧吹きで湿らせてへらで落とす作業を行いました。
サクサクと簡単に落ちていきます。
湿らせることで粉が舞い散るのも防げますが、マスクや頭を覆うタオルは必要です。
③養生張りと漆喰塗り
砂壁が落ちた所で、次は大事な養生張り。
漆喰の厚み分、2㎜ほど間を開けて張ります。
そしていよいよ漆喰の登場です。
今回はすでに練った状態で届くロイヤルを下地と仕上げ塗りで使用しました。
5袋に小分けにされた袋に入って20キロ約¥8800円、
8畳のこの部屋で最終的に42キロ使用しました。
まずは下地代わりの一度塗り。際を埋めるつもりで塗っていきます。
一度塗りの後はあくが出て黄色っぽい印象です。
時間をおいてから仕上げ塗り。
最後は養生を剥がして、片付けて完成です。
大工さんが建てられた昔の建物は、
しっかりした材料を使って建てられていて、
汚れた部分を塗り直すだけで本当に蘇ります。
新しく建てるのも良いですが、
すでにある建物を手直しして暮らすという選択をする人が増えるといいなと感じます。
新しい建物では作れない味わいも生まれますし、
自ら塗った空間は、愛着も増しますしね。
これから進む過疎化や空き家問題も、
おうちを手直しして暮らすという選択をする人たちが増えると、
状況も少しずつ変わってくるのではないかと、DIYワークショップdit³では考えています。
暑い中、一緒にこの部屋を蘇らせて下さった皆様ありがとうございました!
参加された方は道具の貸し出しも可能です。
ワークショップの経験を生かして、それぞれの場所でdit³を手がけていただけたらと思っています。
今後も立山町上東地域を中心に、DIYワークショップを開催する予定でいます。
開催場所などが決まりましたらSNSなどで告知、参加者さんを募る予定です。
☆この事業は、富山県協議会社会福祉が共同募金の助成を受けて支援している事業です。(ボランティアグループ活性化等発掘支援事業)
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