先日、第3回目のdit³のワークショップが行われました。
今回の会場は築100年以上の古民家をリノベーションされているお家「奏で~る」さん。
まだ手を加えていなかった広い和室の障子と、襖の張替えワークショップを行いました。
前半:襖の張替えワークショップ
今回講師を務めて下さったのは、河島建具の河島さん。
襖の構造や木枠の外し方、組み方などを習った上で、襖に見立てた小さな板に襖用の和紙を貼らせて頂きました。
上質な和紙を貼った板は、干支や小物を置くのにもちょうど良さそう。
皆さんとても上手に貼られていました。
また、普段目にすることの出来な沢山の
襖の和紙の見本を見せて頂きました。
家の襖も張替えてみたいなという想いが膨らみます。
昼食
今回の昼食は、会場を提供して下さった「奏で~る」さんお手製のお料理でした。
薪ストーブで調理されたスープや塩麹付けの豚肉、食材にもこだわられた付け合わせ、
休憩の際に頂いた焼き芋に、おなかも心も温まりました。
後半:障子の張替えワークショップ
午後は障子の張替えワークショップを行いました。
普段家で張り替えているという人も、新たな発見が沢山あったようで、
知っていると思っていることほど、プロに聞く機会があると良いのかもしれないなと感じたワークショップでした。
お話しを聞けて良かったなと純粋に感じます。
◎事前準備
ワークショップの2日前に、古い障子の紙は水で濡らしてからはがしました。
日陰でしっかり乾かしたことで、障子を張った後のアクが出にくくなるとの事。
張替える当日に、刷毛で水を塗らしてからはがされる方も多いと思いますが、事前のこの作業をおすすめします。
桟に溜まった埃も一緒にきれいに落とせるので、張替え日にはぴかぴかの状態でした。
◎当日の障子張り
雪見障子が8枚。
建具の表と裏の見方、のり濃さ、のり付けや和紙の貼り方のこつなどを教えていただきながら、それぞれが一組づつを担当して張替えました。
皆さん丁寧に仕上げて下さったお陰で綺麗に張替えることが出来ました。
ご協力頂いた河島建具さん、奏で~るさん、参加者の皆様、
本当にありがとうございました!
大工さんが建てられた昔の建物は、
しっかりした材料を使って建てられていて、
汚れた部分を塗り直すだけで本当に蘇ります。
新しく建てるのも良いですが、
すでにある建物を手直しして暮らすという選択をする人が増えるといいなと感じます。
これから進む過疎化や空き家問題も、
おうちを手直しして暮らすという選択をする人が増えると、
状況も少しずつ変わってくるのではないかと、DIYワークショップ「dit³」では考えています。
参加された方は道具の貸し出しも可能です。
ワークショップの経験を生かして、それぞれの場所でdit³を手がけていただけたらと思っています。
今後もDIYワークショップを開催する予定でいます。
☆この事業は、富山県協議会社会福祉が共同募金の助成を受けて支援している事業です。(ボランティアグループ活性化等発掘支援事業)
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